特集 大人医師の復習帳―昔の常識,今でも大丈夫?
第10章 腎臓
[慢性腎臓病]進行したCKDでもRAS阻害薬を継続しますか?
畔上 達彦
1
1慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科
pp.918-920
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika137_918
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CKD治療の今昔
2002年に米国で提唱された慢性腎臓病(CKD)の概念は,腎疾患の理解と診療に大きな変革をもたらしました1).本邦においても2007年に「CKD診療ガイド」,2009年に「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン」が刊行され2),臨床現場での診療基盤が整備されました.当初からCKDは末期腎不全への進展のみならず心血管疾患(CVD)の独立したリスク因子であることが示され,その後の疫学研究や介入研究により科学的根拠はいっそう強固になりました.さらに近年はSGLT2阻害薬をはじめとする新規薬剤の登場やバイオマーカー研究の進展により,CKDの早期診断・治療の可能性が広がっています.こうした科学的進歩を背景に,かかりつけ医との連携による早期発見と包括的管理の重要性がますます高まっています.

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