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Current Opinion
心房細動とRAS阻害薬
Role of RAS on Atrial Fibrillation
熊谷 浩一郎
1
Koichiro Kumagai
1
1福岡山王病院ハートリズムセンター
1Heart Rhythm Center, Fukuoka Sanno Hospital
pp.1167-1170
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101583
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心房細動のアップストリーム治療をめぐる最近1年間の話題
心房細動(AF)発症後の治療をダウンストリーム治療と呼ぶのに対し,発症する前の根本的な治療,あるいは発作性AFから慢性化を予防する治療をアップストリーム治療と呼ぶ.AFのアップストリーム治療は,AFの発生や維持が基礎にある様々な病態によりもたらされる心房組織の変化の上にあるという考えに基づく.AFの基盤形成に関与する基礎疾患や病態,すなわち高血圧,心不全,糖尿病などに対する治療もアップストリーム治療に入るが,最近の研究の多くは,心房のリモデリングを予防あるいは改善しうる薬物の特定に力が注がれていると言える.
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