特集 CKD患者を診たら―最近のCKD診療の知見とその活かし方
一般内科医が知っておくべきCKD診療のTIPS
CKD患者への薬物投与の基本戦略
桒原 孝成
1
1熊本大学大学院生命科学研究部腎臓内科学
キーワード:
腎機能評価
,
薬剤特性
,
薬剤性腎障害
,
透析除去効率
Keyword:
腎機能評価
,
薬剤特性
,
薬剤性腎障害
,
透析除去効率
pp.965-969
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_965
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Summary
▪腎機能評価法の種類(eGFRcreat,eGFRcys,CG式推定CCr,実測CCr)とその特徴を知ることで正しく腎機能を評価することが重要である.
▪脂溶性薬剤は薬剤間相互作用や体内分布容積が大きい点に注意する.
▪薬剤性腎障害の原因薬剤上位4種(NSAIDs,抗腫瘍薬,抗菌薬,造影剤)を投与する際には投薬開始後の腎機能,そして尿検査(とくに蛋白尿)をフォローする.
▪透析除去効率に重要な3項目(蛋白結合率,体内分布容積,水溶性/脂溶性)を踏まえた投薬計画・過量投与時の対応が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2021