特集 CKD患者を診たら―最近のCKD診療の知見とその活かし方
Overview
CKDの診断の意義と保存期治療戦略
和田 健彦
1
1東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科
キーワード:
慢性腎臓病
,
CGA分類
,
集学的治療
,
多職種連携
Keyword:
慢性腎臓病
,
CGA分類
,
集学的治療
,
多職種連携
pp.961-964
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_961
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪CKDは腎機能や腎関連諸検査の持続的異常により定義づけられる包括的な疾患概念であり,末期腎不全および心血管病の危険因子として確立されている.
▪CKDの末期腎不全や心血管病のリスクには推算GFRによる腎機能に加えて原疾患とアルブミン尿(蛋白尿)の程度が関連していることから,重症度はこれらの因子によって分類される.
▪CKDの進行抑制や合併症管理などには薬物療法および生活習慣の是正などの集学的治療が必要であり,そのためにはかかりつけ医と専門医・専門医療機関との連携のほか,多職種連携による多方面からの介入が有効である.
▪かかりつけ医から専門医・専門医療機関への紹介基準はCKD重症度分類を応用して策定されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2021