特集 腎機能を考慮した内科疾患の診療
治療・薬物療法が腎機能の影響を受けやすい内科的疾患
〈悪性疾患〉
抗悪性腫瘍薬投与時の腎機能検査・腎機能低下時の投与設計
和田 健彦
1
1虎の門病院腎センター内科
キーワード:
がん薬物療法
,
イヌリン・クリアランス
,
腎機能推算式
,
薬剤性腎障害
Keyword:
がん薬物療法
,
イヌリン・クリアランス
,
腎機能推算式
,
薬剤性腎障害
pp.742-746
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229539
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Point
◎腎排泄性薬物を用いたがん薬物療法においては投与前に正確な腎機能の把握が重要である.
◎腎機能を最も正確に把握できる評価法はイヌリン・クリアランスである.
◎血清クレアチニン値を用いた腎機能評価では患者の筋肉量を考慮に入れる.
◎薬剤性腎障害の早期発見・対応のために,投与後の腎機能や尿所見の観察が欠かせない.
◎腎機能障害患者に対する最適な投与設計のために診療科間・職種間の協働が望ましい.
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