Japanese
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特集 Onco-nephrology:悪性腫瘍治療と腎機能障害
【総論】
小児CKD患者におけるがん発生の疫学と特徴
Epidemiology and characteristics of cancer among children with CKD
奥田 雄介
1
,
一岡 聡子
2
,
石倉 健司
1
OKUDA Yusuke
1
,
ICHIOKA Satoko
2
,
ISHIKURA Kenji
1
1北里大学医学部 小児科学
2滋賀医科大学 小児科
キーワード:
CCS
,
薬剤性腎障害
,
成長ホルモン
,
Wilms腫瘍
Keyword:
CCS
,
薬剤性腎障害
,
成長ホルモン
,
Wilms腫瘍
pp.529-532
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000103
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はじめに
慢性腎臓病(CKD)とがん発症の因果に関しては図に示す3通りが考えられる。すなわち,がんあるいはその治療によるCKD(図-a),CKD患者におけるがん発症(図-b),また,小児疾患にはがん,CKDのいずれの原因にもなるものが存在する(図-c)。なかでも,小児がんサバイバー(childhood cancer survivor:CCS)に合併するCKDは小児のonco-nephrologyのトピックスの1つである。小児がん治療の進歩により,その死亡率は経年的に減少してきている。それに伴って特に晩期合併症の管理が重要視されており,腎疾患,特にCKDも適切に管理すべき疾患の1つとなっている。
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