特集 CKD患者を診たら―最近のCKD診療の知見とその活かし方
トピックス
CKDに潜む遺伝性腎疾患
森 崇寧
1
,
藤丸 拓也
1
,
蘇原 映誠
1
1東京医科歯科大学腎臓内科
キーワード:
NGS
,
ADTKD
,
AS
,
FSGS
Keyword:
NGS
,
ADTKD
,
AS
,
FSGS
pp.1057-1060
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_1057
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪これまで遺伝子情報に基づいてCKD患者を診療することは一般的ではなかったが,近年では次世代シークエンサーの登場により網羅的遺伝子解析が身近なものとなり,CKD患者の遺伝子背景が明らかにされつつある.
▪実はCKD患者の約1割は遺伝性疾患であり,メジャーな責任遺伝子も比較的限られていることが判明してきた.
▪代表的な常染色体優性多発性囊胞腎はもとより,近年KDIGOにより提唱された常染色体優性尿細管間質性腎疾患,Alport症候群,菲薄基底膜病,遺伝性巣状分節性糸球体硬化症などが該当する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021