増大号 超実践! 病理で迫るがんゲノム医療—検査から治療まで
1章 知っておくべき基本的なこと—がん遺伝子検査の特徴と,がんゲノム医療の流れ
保険適応の各がん遺伝子検査の特徴
肺癌マルチプレックス遺伝子検査
南 智也
1
1兵庫県立がんセンター検査部
キーワード:
肺癌マルチプレックス遺伝子検査
,
マルチプレックスPCR
,
次世代シークエンス
,
NGS
,
分子標的治療薬
,
非小細胞肺癌
Keyword:
肺癌マルチプレックス遺伝子検査
,
マルチプレックスPCR
,
次世代シークエンス
,
NGS
,
分子標的治療薬
,
非小細胞肺癌
pp.1045-1047
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690101045
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はじめに
近年,非小細胞肺癌において,治療標的となるドライバー遺伝子異常が多く同定され,分子標的治療薬が用いられるようになってきた.2010年代以降からは,それらの分子標的治療薬に対して多くのコンパニオン診断が開発され,マルチプレックスPCRや次世代シークエンス(next generation sequencer:NGS)を原理とするマルチプレックス遺伝子検査が臨床で普及してきている.
本稿では,現在,わが国で承認されている肺癌マルチプレックス遺伝子検査の種類や原理,各検査の特徴について解説する.

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