特集 便秘・下痢―医師必見のUp-to-Date 2020
下痢症へのアプローチ
診断:病歴聴取・身体診察・検査
田中 由佳里
1
1仙台厚生病院消化器内科
キーワード:
抗菌薬使用歴
,
便培養
,
画像検査
Keyword:
抗菌薬使用歴
,
便培養
,
画像検査
pp.31-33
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_31
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Summary
▪急性下痢と慢性下痢について,疾患背景を考えながら問診を進める.
▪治療歴がある場合,歯科治療も含めた薬剤使用歴は大切である.抗菌薬使用があれば,Clostridioides difficile(CD)感染症も鑑別に加える.
▪便培養は,ウイルス性腸炎や積極的に細菌性腸炎を疑う既往がなければ必須ではない.
▪便培養の陽性率は決して高くない.
▪画像検査・内視鏡検査は,何を除外したいか,どのような所見を確認したいかを考えてから行う.
© Nankodo Co., Ltd., 2020