特集 誰も教えてくれなかった—慢性便秘の診かた
慢性便秘へのアプローチ
病歴聴取・身体診察のポイント
北條 麻理子
1
,
渡辺 純夫
1
1順天堂大学医学部消化器内科
pp.1336-1339
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224311
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ポイント
●病歴聴取の第一歩は,どんな症状が,いつ,どのようにして発症したかを知ることである.
●診察の際には,腹部の膨隆,腸蠕動音,鼓脹,圧痛や腫瘤の有無に注意する.
●病歴聴取と身体診察により,大腸癌の可能性を拾い上げ,速やかに大腸内視鏡検査を行う.
●S状結腸から直腸に発生した進行大腸癌は便秘の訴えが多い.深部大腸に発生した場合,腹部腫瘤によって発見されることがある.
●二次性便秘の原因疾患の診断には,それらの疾患を念頭に置いた問診が必要である.
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