特集 消化器関連検査を極める!
Ⅱ.便検査
細菌・ウイルス検査
徳原 大介
1
1和歌山県立医科大学小児科学教室
キーワード:
便培養
,
抗原検査
,
Clostridioides difficile
,
拡散増幅検査
,
FilmArray®消化管パネル
Keyword:
便培養
,
抗原検査
,
Clostridioides difficile
,
拡散増幅検査
,
FilmArray®消化管パネル
pp.1261-1265
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001195
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SUMMARY
▷従来の便培養・鏡検のみでは病原微生物の同定率は低い.
▷近年では様々な抗原検査や核酸増幅検査,さらには網羅的遺伝子検査が導入されるようになり,診断の精度や利便性が向上している.
▷Clostridioides difficile感染症(CDI)が疑われる場合,培養検査,トキシン検査,C. difficile抗原とトキシンの迅速診断キットを用いた検査,あるいはトキシン遺伝子に対する核酸増幅検査を用いる.
▷エルシニア腸炎が疑われる場合,培養検査,血清抗体価測定,あるいは遺伝子検査を用いる.
▷網羅的遺伝子検査であるFilmArray®消化管パネル検査は,13種類の細菌・毒素,5種類のウイルス,4種類の寄生虫が検出可能である.
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