特集 内科医として知っておくべき非がん疾患の手術
周術期管理
内科医に必要な術前・術後の血糖管理
吉良 友里
1
,
土居 健太郎
2
1京都大学医学部附属病院糖尿病・内分泌・栄養内科
2高島市民病院内科
キーワード:
周術期
,
糖尿病
,
血糖コントロール
Keyword:
周術期
,
糖尿病
,
血糖コントロール
pp.1149-1154
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1149
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Summary
▪糖尿病患者は術後合併症の頻度が高い.
▪術前コントロール目標は,空腹時血糖140mg/dL以下,食後血糖200mg/dL以下,尿ケトン体陰性,尿糖1+以下とする.
▪空腹時血糖200mg/dL以上,食後血糖300mg/dL以上,尿ケトン体陽性のいずれかの場合には,手術延期が勧められる.待機可能な場合,HbA1c 8.5%以上は手術延期の目安となる.
▪周術期血糖管理は,原則として術前からインスリンで行い,経口血糖降下薬は中止する.
▪術中・術後コントロール目標は,血糖140~180mg/dLとする.重症低血糖を起こさないように注意する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020