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特集 患者満足度を高める糖尿病診療
第1部 外来で患者満足度を高める
評価
血糖コントロール状態の自己認識
How can I help patients to understand their control of the blood sugar.
山本 壽一
1
1ハートライフ病院 糖尿病センター
キーワード:
血糖コントロール
,
自己認識
Keyword:
血糖コントロール
,
自己認識
pp.266-267
発行日 2005年2月15日
Published Date 2005/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100691
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患者が自分の血糖コントロール状態がわかるように指導する
無症状の糖尿病患者が自分の血糖コントロール状態を正しく把握できているか.
外来指導の実際
当院通院中の患者115名にHbA1Cの目標値を知っているか,自分のHbA1Cを覚えているか,自分のHbA1Cをどのように評価するかについて調べました(Box 1).結果は,極めて正しく自己の糖代謝状態を認識していることが判明しました.病状認識を高めるには以下のように指導します.
◆自分のHbA1Cを予想する
患者が継続して受療し,適切な指導を受けることで自分の糖尿病コントロール状態を把握できるようになる.患者が予想するHbA1Cの変化は,実際のHbA1Cの変化と有意な相関を示す(Box 2).しかし,個々の患者でみると改善していると推測していても半数近くの患者で悪化を認めたため(255頁,定期受診の必要性のBox 2を参照),定期的な糖代謝の検査(HbA1Cなど)が必要です.
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