特集 内科医として知っておくべき非がん疾患の手術
周術期管理
内科医に必要な術前・術後の血圧管理
福田 征孝
1
,
林田 眞和
1
,
川越 いづみ
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院麻酔科・ペインクリニック
キーワード:
高血圧
,
降圧薬
,
手術
Keyword:
高血圧
,
降圧薬
,
手術
pp.1157-1162
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1157
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Summary
▪術前に治療を受けている高血圧症患者において,降圧薬は原則として周術期にも継続するが,投与の中断が望ましい薬物もある.
▪術前に未治療の高血圧が発見された場合,本態性高血圧と二次性高血圧の判別を行い,それぞれに応じた対処を行う.
▪高血圧症患者においては,高血圧症に随伴する臓器障害の有無も評価する.
▪術前に投薬を中止した場合は術後早期の再開が望ましい.内服再開が困難な場合は静注薬や貼付薬などで対処する.
▪術後高血圧の多くは疼痛が原因であるため,十分な術後鎮痛を図る.
© Nankodo Co., Ltd., 2020