Japanese
English
Diabetes Clinic クリニックでできる運動指導
長期運動療法による血糖コントロール
Control of diabetes by long-term exercise
今井 優
1
,
黒瀬 聖司
1
,
久保 古都美
1
1医仁会武田総合病院疾病予防センター
キーワード:
アキレス腱断裂
,
血糖コントロール
,
HbA1C
,
運動療法
Keyword:
アキレス腱断裂
,
血糖コントロール
,
HbA1C
,
運動療法
pp.705-707
発行日 2003年11月15日
Published Date 2003/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100514
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Case
アキレス腱断裂により運動量が減少した症例
60歳代前半男性.1985年糖尿病を指摘され薬物療法開始.1992年に前壁心筋梗塞を発症し,心疾患リハビリテーションと冠危険因子改善のため運動療法を開始した.当初は運動療法参加回数が少なく,血糖のコントロールは不良であった.1994年には,糖尿病検査治療目的で入院となり,運動療法プログラムが再開された.1995年からは運動量が増加し,HbA1C,HDLコレステロール,総コレステロールに長期効果が認められ,4年後の冠動脈造影に動脈硬化の退縮が認められた.1999年運動療法実施中にアキレス腱を断裂し約1カ月入院した.
Caseの教訓:運動量低下が心配されたが,発症後数カ月で身体活動量が増えた.血糖コントロールも良好であった.その後運動内容が変更し運動量が増加したにもかかわらずHbA1Cは高値を認めた.
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