特集 神経疾患の現在とこれから
研究の最前線
疾患特異的iPS細胞を用いた神経変性疾患の病態解析と新規治療法開発
岡田 洋平
1
1愛知医科大学医学部内科学講座(神経内科)
キーワード:
疾患特異的iPS細胞
,
神経変性疾患
,
病態解析
,
治療開発
Keyword:
疾患特異的iPS細胞
,
神経変性疾患
,
病態解析
,
治療開発
pp.1315-1319
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_1315
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Summary
▪患者体細胞から樹立される疾患特異的iPS細胞は,分化誘導により患者由来神経系細胞を得ることができるため,より患者の病態を忠実に再現しうる疾患モデルとして応用が期待される.
▪2007年以降,疾患特異的iPS細胞を用いた疾患モデリングが爆発的に進められ,多様な神経変性疾患の病態解析と治療開発が試みられてきた.
▪疾患iPS細胞を用いた解析にはさまざまな問題点が残されているが,これらの問題を解決するための技術革新が急速に進んでおり,革新的な病態解明や治療開発が期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2019