増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学
Ⅲ.ヒト疾患研究
b)神経変性疾患
iPS細胞技術を用いた神経変性疾患の解析
仲井 理沙子
1,2
,
近藤 孝之
1,2,3
,
今村 恵子
1,2,3
,
井上 治久
1,2,3
Nakai Risako
1,2
,
Kondo Takayuki
1,2,3
,
Imamura Keiko
1,2,3
,
Inoue Haruhisa
1,2,3
1理化学研究所バイオリソース研究センター
2京都大学iPS細胞研究所
3理化学研究所革新知能統合研究センター
キーワード:
疾患特異的iPS細胞
,
神経変性疾患
,
病態モデル
,
創薬
Keyword:
疾患特異的iPS細胞
,
神経変性疾患
,
病態モデル
,
創薬
pp.478-479
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201592
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2007年にヒトの人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell;iPS細胞)の樹立技術が報告され,患者から作製された疾患特異的iPS細胞を疾患の標的細胞へと分化誘導することで,培養皿の中で患者病理を再現することが可能となった。疾患特異的iPS細胞を用いた神経変性疾患の病態モデルから新たな薬剤候補が特定されている。本稿では,疾患特異的iPS細胞を用いた神経変性疾患の病態モデルと創薬研究について概説する。
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