特集 研究を活かしケアにつなぐ看取りのエビデンス
死に向かうからだと症状
呼吸困難
山本 瀬奈
1
Sena YAMAMOTO
1
1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
pp.669-671
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_669
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はじめに
2020年2月,米国臨床腫瘍学会から進行がん患者の呼吸困難のマネジメントに関するガイドライン1)が出版された.推奨は,①スクリーニングとアセスメント,②呼吸困難の原因に対する治療,③緩和ケアへの紹介,④非薬物療法,⑤薬物療法の5つのステップに沿って提示されている.呼吸困難に対する非薬物療法の重要性に注目してほしい.非薬物療法を試みた後に薬物療法を検討するという階層的なアプローチが推奨されている1).「まず非薬物療法」と考えると,看護の果たす役割はとても大きいと感じる.
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