特集 直腸がんの手術をめぐる看護 ~「食べる・排泄する・動く」をサポートする~
LARSの患者へのセルフケア支援は?
松原 康美
1
Yasumi MATSUBARA
1
1北里大学看護学部,北里大学病院/がん看護専門看護師,皮膚・排泄ケア認定看護師
pp.586-590
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_586
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はじめに
LARS(低位前方切除後症候群)は,直腸がんの治療によって引き起こされ,患者のQOLに影響を及ぼす.LARSの重症度とQOLは有意に相関していることは多くの研究で明らかにされていることから,できる限り早期から症状コントロールのための介入が必要である.本稿では,LARSの症状改善に向けたセルフケア支援として,食事療法,薬物療法,肛門部の清潔保持と保護,骨盤底筋トレーニングを中心に述べる.
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