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特集 直腸癌術後の排便障害―低位前方切除後症候群(LARS)
II. 各論
8.LARSに対する大腸肛門病センター高野病院のチーム医療の取り組み
The management for low anterior resection syndrome in Coloproctology Center Takano Hospital
高野 正太
1
,
伊禮 靖苗
1
S. Takano
1
,
Y. Irei
1
1大腸肛門病センター高野病院
キーワード:
消化管術後排便障害
,
低位前方切除術後症候群
,
括約筋間直腸切除術
Keyword:
消化管術後排便障害
,
低位前方切除術後症候群
,
括約筋間直腸切除術
pp.1028-1038
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_1028
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低位前方切除や括約筋間直腸切除術後に生ずる頻便,便失禁,排便困難,肛門周囲痛は低位前方切除後症候群(low anterior resection syndrome:LARS)と称され,その報告数は近年増えている.当院では,大腸肛門機能診療センターと称し,一般的な便失禁や排便障害に対してチーム診療を行ってきた実績を直腸術後の排便障害に応用している.便失禁に対してはpolycarbophil calciumを中心とした薬物療法,食事療法,バイオフィードバック療法,電気刺激療法,仙骨神経刺激療法が行われる.便排出障害に対しては排出訓練,体幹筋トレーニングなどの理学療法が中心となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2023