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特集 直腸癌術後の排便障害―低位前方切除後症候群(LARS)
II. 各論
5.LARSへの対応(保存的対応)
-3)経肛門的洗腸(TAI)
Transanal irrigation for low anterior resection syndrome
甲田 貴丸
1
,
三浦 康之
2
,
長嶋 康雄
2
,
船橋 公彦
2
,
斎藤 容子
3
,
保刈 伸代
3
,
守口 淳子
3
T. Koda
1
,
Y. Miura
2
,
Y. Nagashima
2
,
K. Funahashi
2
,
Y. Saito
3
,
N. Hokari
3
,
J. Moriguchi
3
1東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科/医療法人社団甲藍会甲田医院
2東邦大学医療センター大森病院消化器センター外科
3東邦大学医療センター大森病院
キーワード:
直腸癌術後排便障害
,
LARS
,
経肛門的洗腸(TAI)
Keyword:
直腸癌術後排便障害
,
LARS
,
経肛門的洗腸(TAI)
pp.1010-1015
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_1010
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低位前方切除後症候群(low anterior resection syndrome:LARS)に対する経肛門的洗腸療法(transanal irrigation:TAI)は,近年その有用性が複数報告されている.TAIには便失禁や排便頻度の改善効果に対する報告がある一方で,実施に際しての腸管の損傷の可能性のほか,処置に有する時間と処置中の腹部の違和感の問題などがある.TAIの導入にあたって訓練された専門家による指導と厳重なフォローアップが重要と考えられる.
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