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特集 直腸癌術後の排便障害―低位前方切除後症候群(LARS)
II. 各論
6.LARSへの対応(観血的対応)―仙骨神経刺激療法(SNM)/ストーマ造設
Surgical treatment for low anterior resection syndrome:sacral neuromodulation and stoma construction
西澤 祐吏
1
Y. Nishizawa
1
1国立がん研究センター東病院大腸外科
キーワード:
LARSに対する外科治療
,
仙骨神経刺激療法
,
ストーマ造設
Keyword:
LARSに対する外科治療
,
仙骨神経刺激療法
,
ストーマ造設
pp.1016-1022
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_1016
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便失禁診療ガイドラインが刊行され,内外括約筋間直腸切除術(ISR)が保険収載された現在において,この低位前方切除後症候群(LARS)や排便機能障害は日常診療で取り扱うべき病態となってきた.直腸癌は根治しても,LARSは半永久的に継続していく病態であるため,術後合併症の一つとして積極的に介入する必要がある.保存的治療に抵抗性であった場合や,さらなる生活の質(QOL)の改善を希望する場合は外科治療を考慮する.エビデンスレベルの高い治療として,仙骨神経刺激療法とストーマ造設術がある.
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