リレーエッセイ こちらがん看護スペシャリスト奮闘中! ~新たな敵と対峙してがん医療を前進させる~ 【3】
治療待機患者の不安に向き合う
コロナ禍のがん治療継続を支える
重田 宏恵
1
Hiroe SHIGETA
1
1香川大学医学部附属病院緩和ケアセンター/がん看護専門看護師
pp.326-327
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_326
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自己紹介
筆者は,香川大学医学部附属病院へ就職後,造血器腫瘍患者への化学療法や造血幹細胞移植看護を中心に日々邁進してきました.20代後半で中間管理職になり管理の道か,実践者としての道かを悩む中で,患者さんに生じている事象を理解し,科学的根拠を明確化したケアを提供したいという思いを募らせ,がん看護専門看護師を取得する決意をしました.大学院での日々は,看護を学問としてとらえなおすきっかけとなり,実践の意味づけや,論理的思考を深めることができ,濃密で有意義な時間となりました.修了から9年たった現在でも,切磋琢磨した同期の仲間の存在が常に刺激となり私の原動力となっています.
2012年にがん看護専門看護師の認定を受け,現在は緩和ケアセンターに所属しています.そこでAYA世代から超高齢と幅広いがん患者さん・家族の治療選択における意思決定支援やベスト・サポーティブ・ケア(BSC)へ移行する場面でのアドバンス・ケア・プランニング(ACP)プロセスをともにする看護を実践しています.
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