特集 COVID-19
各論
コロナ禍における子どもとメディア コロナ禍とメディア・リテラシー
森本 洋介
1
MORIMOTO Yosuke
1
1弘前大学教育学部学校教育講座
pp.220-223
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000042
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はじめに
COVID-19が世界で流行をみせ始めてから,ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で,COVID-19に関するさまざまな情報が飛び交い始めた。たとえば「新型コロナウイルスの影響でトイレットペーパーが不足する」とか,「新型コロナウイルスの感染者のうち3割が外国人」,「病院はPCR検査した検体をすべて破棄して,患者には陰性と伝えている」などといったものである1)。とくにモデルナ社やファイザー社がCOVID-19のワクチンを完成させ,各国で接種が始まってからは,「ワクチンの中身はマイクロチップ(洗脳)」,「コロナワクチンが流産や不妊につながる」1)といったフェイクニュースがTwitterなどで拡散され,若者がワクチン接種を拒む傾向が生まれた。
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