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特集 臓器移植――限界と挑戦
コロナ禍における移植医療
Transplant medicine in the era of COVID-19
蔵満 薫
1
,
江川 裕人
2
Kaori KURAMITSU
1
,
Hiroto EGAWA
2
1神戸大学肝胆膵外科
2東京女子医科大学消化器外科
キーワード:
移植医療
,
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
Keyword:
移植医療
,
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
pp.720-724
発行日 2021年11月13日
Published Date 2021/11/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27907720
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2019年12月に発生した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染は世界に拡大し,2021年9月1日現在,全人口の約1.2%に相当する約140万人が国内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と診断されている.固形臓器移植後の免疫不全患者は入院後に重症化する割合が高いことが報告されている.日本移植学会は2020年3月以降,継続的に基本指針を発出することで,移植医療の継続や中止・再開するための基準や,移植を安全に実施するためのドナー/レシピエント候補者のとるべき感染対策を全国に展開し,これまでの安心・安全な移植医療が継続できるよう努めてきた.さらにコロナ禍という未曽有の危機に瀕することで,20年来踏襲されてきた臓器摘出から移植に至るまでの体制の変革,移植医の働き方改革を目指した診療体制の再構築,オンライン診療をはじめとした先進的診療体制の新たな構築の必要性が改めて広く認識されるようになった.
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