特集 上部消化管がん看護のいま2020
データでわかる! 安全に手術に臨むための術前看護
武田 知子
1
Tomoko TAKEDA
1
1がん研究会有明病院看護部/手術看護認定看護師
pp.527-531
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_527
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
周術期において,看護師は患者が心身ともに安全に手術を乗り越えられるように支援する役割がある.超高齢社会である現在では,合併症を有した患者や,生体予備能力の低下した患者も手術を受ける機会が多い.がん手術患者では,治癒率の向上や機能温存のため術前に化学療法や放射線療法が行われることも多く,より個々の経過に応じた術前評価が必要となる.短期入院の中で,外来や病棟・手術室看護師は連携し,効率的で効果的な看護実践が求められている.本稿では,上部消化管がん患者の特性,手術侵襲と生体反応をふまえ,術前評価のポイント,術前看護の根拠について説明する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020