連載 医療・看護の経営管理~政策の勘どころ・11
マイナス改定にいかに臨むか
吉村 伯太
pp.132
発行日 2006年2月10日
Published Date 2006/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100024
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2006年度診療報酬改定は,診療報酬本体がマイナス1.36%,薬価・材料がマイナス1.8%という残念な結果に終わった。わが国の財政状況のひっ迫,小泉自民党の衆議院選挙における圧勝など,いくつかの要因が複合的に重なった結果と考えられる。さて,この改定に医療現場はいかに臨むべきか。それが今回のテーマである。
最も重要なことは,マイナス改定が決まった以上,それに対して,いつまでも文句を言うことは極力避けるということであろう。医療現場で文句を言い続けていると,それは患者にも伝わることになる。いったん決まった以上は,所与の環境ととらえ,それにいかに対応するかを考えるしか他に方法はない。
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