特集 いま必要ながん看護 ~がん対策推進基本計画の実現を目指して~ 【診断・治療・ケアの実践】
外来がん薬物療法における看護師の役割 ~効率と安全に配慮し,上手に治療を継続させるために~
遠藤 久美
1
,
岩嵜 優子
2
Kumi ENDO
1
,
Yuko IWASAKI
2
1静岡県立静岡がんセンター看護部/がん看護専門看護師
2静岡県立静岡がんセンター看護部 化学療法・支持療法センター/がん化学療法看護認定看護師
pp.645-647
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_645
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いま求められているもの
静岡がんセンター(以下,当院)のがん薬物療法実施件数は,「がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針」にそった現況報告(2017年4~7月)では総数297,359件(処方のべ件数)で,全国のがん診療連携拠点病院の中で第3位の件数を実施している.その内訳は,経静脈投与を含む件数が26,538件,経口投与のみが27,0821件で,経静脈投与の約82%は外来薬物療法として実施された.
本稿では,当院における外来薬物療法の実施状況について,効率化,医療安全,上手に治療を継続するための支援などの観点から述べてみたい.
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