特集 いま必要ながん看護 ~がん対策推進基本計画の実現を目指して~ 【診断・治療・ケアの実践】
放射線・粒子線治療における看護師の役割 ~患者の安心と治療の完遂を支えるために~
遠藤 貴子
1
,
清 好志恵
2
Takako ENDO
1
,
Yoshie SEI
2
1静岡県立静岡がんセンター看護部,中央診療放射線・陽子線治療センター/がん看護専門看護師
2静岡県立静岡がんセンター看護部,中央診療放射線・陽子線治療センター 認定看護師教育課程/がん看護専門看護師
pp.643-644
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_643
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いま求められているもの
静岡がんセンター(以下,当院)における放射線・粒子線治療件数は,全国トップスリーに入る実績がある.年間約2,000人の放射線治療が行われ,そのうち6割が治癒を目指す治療,4割が症状緩和を目指す治療である.陽子線治療は主に前立腺がん,肺がん,小児がんなどが対象疾患である.2015年度からは,患者にもっとも適切な放射線・陽子線治療を提供する目的で,治療部門を放射線・陽子線治療センター(以下「当センター」)として一本化し,患者・家族に対し,各専門診療科において治療の選択肢を説明し,当センターで治療の詳細を説明の上,治療を実施している.本稿では,治療完遂への取組みおよび看護師の役割について述べる.
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