連載 リレーエッセイ 医療の現場から
配慮することはプラス
中園 秀喜
1
1株式会社ワールドパイオニア
pp.979
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101068
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現在日本の高齢者は2,200万人,25年後には3,500万人に増加する.高齢者は年とともに体に不便を感じるようになるが,耳・目・足など,どこから悪くなるのか,それは神様以外わからない.ちなみに聴覚障害者は軽度の難聴者も含めると現在600万人,50年後には800万人以上に増えると言われている.しかし,大切なことはすべての人がありのままの姿で社会参加できるようにすることだと思う.これをバリアフリー・ユニバーサルデザイン化(以下,BF,UD化)と呼ぶ.BF,UD化を進めないと,人間の自立支援,社会参加が妨げられ,これは経済の発展を阻害することにもつながる.
政府はこの方針に基づき,法律,環境,設備などの整備を進め,2006年12月にはバリアフリー新法が成立した.同法は医療機関にも適用される.
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