BOOK
患者と家族にもっと届く緩和ケア ひととおりのことをやっても苦痛が緩和しない時に開く本
pp.324-324
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_324
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- 文献概要
患者と家族にもっと届く緩和ケア
ひととおりのことをやっても苦痛が緩和しない時に開く本
著:森田 達也(聖隷三方原病院)
医学書院 2018年11月 A5判 272頁
定価:本体2,400円+税
評者:吉田 みつ子(日本赤十字看護大学 基礎看護学・がん看護学)
「ちょびちょび」「モゾモゾ」「ぼや~っと」「“パンパンッ”に」など,本書はオノマトペにあふれている.オノマトペとは物事の様相,情景,人の動作や感情などを表現するときに用いられる擬態語,擬声語のことである.医療現場においても,微妙な感覚,場の臨場感などを他者に伝えるには欠かすことができない.本書は,どのページをめくっても,まるですぐ隣に大先輩がいて,「そこは,こうするといいよ」と助言を受けているような感覚になるのは,オノマトペのせいなのだと気付いた.その大先輩は緩和医療のエキスパートであり,研究者でもある.本書には,著者が長年蓄積してきた緩和ケアのサイエンスとアートがぎゅっと詰まっている.
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