Japanese
English
特集 術前画像診断―どう読んで,どう備えるか?
II. 各論
2. 胃
1)胃癌における術前画像診断をもとにした術式選択のポイント
Preoperative imaging in gastrectomy for gastric cancer
金治 新悟
1
,
掛地 吉弘
1
S. Kanaji
1
,
Y. Kakeji
1
1神戸大学食道胃腸外科
キーワード:
病変範囲診断
,
深達度診断
,
脈管解剖
Keyword:
病変範囲診断
,
深達度診断
,
脈管解剖
pp.985-989
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_985
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
近年,胃癌の外科治療においては腹腔鏡下胃切除やロボット支援手術などのminimally invasive surgery(MIS)アプローチが普及している.MISは拡大視野での出血の少ない精緻なリンパ節郭清が特徴であるが,俯瞰した視野での病変範囲の把握が困難であるなどの課題もあり,術前画像診断が重要である.また,術式選択においても早期胃癌に対して機能温存手術を行ったり高度進行胃癌に対して手術を行ったりする機会が増えており,進行度や病変範囲診断をもとに最適な術式を決定する必要がある.本稿では,切除可能な胃癌を中心に,術前画像診断をもとにした切除範囲や臨床病期の評価について解説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2024