Japanese
English
特集 縫合不全と戦う
1.上部消化管手術における縫合不全予防対策の基本
Basic strategies for preventing suture failure in upper gastrointestinal surgery
裏川 直樹
1
,
原田 仁
1
,
金治 新悟
1
,
掛地 吉弘
1
N. Urakawa
1
,
H. Harada
1
,
S. Kanaji
1
,
Y. Kakeji
1
1神戸大学食道胃腸外科
キーワード:
縫合不全
,
食道
,
胃
Keyword:
縫合不全
,
食道
,
胃
pp.715-718
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_715
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食道癌や胃癌手術などに代表される上部消化管手術後の縫合不全は,腹腔内膿瘍や縦隔内膿瘍,腹膜炎などを併発し,長期にわたる絶食や入院期間延長につながる重篤な術後合併症の一つである.発症要因としては,併存疾患や栄養状態の影響などによる全身的要因と,再建臓器における血流障害や過度の緊張,吻合手技の影響による局所的要因があり,各々における要因を理解した十分な予防対策を講じることが必要である.
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