ご遺体を用いた手術手技研修（CST）

2012（平成24）年4月に日本外科学会および日本解剖学会から「臨床医学の教育及び研究における死体解剖のガイドライン」が公開されたことを受けて，安全で迅速な手術を行うためにご遺体を用いた手術手技研修（cadaver surgical training：CST）が日本でも行われるようになった．当大学医学部では同年12月に手術手技研修センターが開設され，以来CSTに精力的に取り組んできた．現在筆者は同センター長を務めていることもあり，本稿では日本のCSTについて私論を述べる．