Japanese
English
特集 外科修練医必携 これだけは押さえておきたい外科日常診療の基礎
II. 腹部救急の診断・治療
2. 急性腹症
1)総論 急性腹症の診断と治療
Diagnosis and treatment for acute abdomen
真弓 俊彦
1
T. Mayumi
1
1地域医療機能推進機構中京病院集中治療部
キーワード:
急性腹症
,
診療ガイドライン
,
2 step methods
Keyword:
急性腹症
,
診療ガイドライン
,
2 step methods
pp.508-513
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_508
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
・急性腹症診療では,まず,A(気道),B(呼吸),C(循環),D(意識)を確認しながら迅速に病歴,身体所見をとる.ABCに異常がある場合にはただちにこれらを是正するとともに,病歴や身体所見などから迅速に診断と治療を同時並行ですすめ,腹部超音波(US)などを用いて超緊急/緊急疾患を鑑別する.ABCに異常がない場合にはより詳細な病歴や身体所見,検査から,緊急な対応が必要な疾患かどうかを鑑別する.
・急性腹症では,確定診断を得ることよりも緊急手術などの介入の必要性の有無を判断することが大切である.
© Nankodo Co., Ltd., 2024