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特集 外科修練医必携 これだけは押さえておきたい外科日常診療の基礎
II. 腹部救急の診断・治療
2. 急性腹症
2)各論 ①食道破裂・穿孔
Esophageal perforation
宗田 真
1
,
佐伯 浩司
1
,
酒井 真
1
M. Sohda
1
,
H. Saeki
1
,
M. Sakai
1
1群馬大学消化管外科
キーワード:
食道破裂
,
Boerhaave症候群
,
治療ストラテジー
Keyword:
食道破裂
,
Boerhaave症候群
,
治療ストラテジー
pp.514-518
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_514
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要旨
・食道穿孔・破裂は食道になんらかの外的な要因あるいは圧力が加わり全層性の裂創ができる状態であり,原因として嘔吐,医原性,異物,外傷性,原因不明などがある.
・敗血症の原因となる重篤な疾患であり,すみやかな診断および治療開始が重要である.
・特に,嘔吐後に生じる特発性食道破裂においては画像検査で皮下気腫や縦隔気腫,胸腔内穿破などの特徴的な所見を見落とさないことが重要であり,症例に応じた治療選択および治療開始を早急に行う必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2024