特集 消化器症候への実践的アプローチ
総論
緊急性のある疾患の見逃しを防ぐには—急性腹症の2 step methods
佐藤 武揚
1
1東北大学病院高度救命救急センター
キーワード:
急性腹症
,
2 step methods
,
多科連携
Keyword:
急性腹症
,
2 step methods
,
多科連携
pp.2048-2051
発行日 2024年11月10日
Published Date 2024/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229853
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Point
◎急性腹症は初診時に診断がつかないことが稀ではない.
◎全身状態が安定していても第一印象に異常を感じたら,積極的に検査を行う.
◎腹部診察はすべての部位を診察し,疼痛部位を具体的に絞り込む.
◎急性腹症を画像診断,血液検査だけで診断することはできない.
◎初期治療に抵抗性の強い症状がある場合は,入院し経過観察が望ましい.
◎難症例は単独で解決したり,外来で完結したりしようとせず,複数のスタッフで協調して診療する.
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