腹痛を診る-非専門医に求められる初期診療
急性腹症診療のエッセンス
真弓 俊彦
1
,
新里 到
,
眞田 彩華
,
石川 成人
,
大坪 広樹
,
古屋 智規
1産業医科大学 医学部救急医学
キーワード:
Acetaminophen
,
病院救急医療サービス
,
急性腹症
,
抗細菌剤
,
鑑別診断
,
超音波診断
,
輸液療法
,
アルゴリズム
,
診療ガイドライン
,
静脈内注入
Keyword:
Abdomen, Acute
,
Acetaminophen
,
Anti-Bacterial Agents
,
Algorithms
,
Diagnosis, Differential
,
Emergency Service, Hospital
,
Infusions, Intravenous
,
Ultrasonography
,
Practice Guidelines as Topic
pp.693-698
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016410187
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急性腹症ではまずA(気道),B(換気),C(循環)やバイタルサインの変調をチェックし,診療を進める(2 Step Methods).ABCやバイタルサインに変調をきたしている場合には,ABCの確保とともに,病歴や身体所見などから迅速に診断と治療を同時並行で進め,緊急の手術やIVRなどが必要な病態か否かを判断する.これらに異常がない場合には,より詳細な問診,身体所見,検査から正確に診断・鑑別を行う.超音波検査を用いたショックの鑑別,初期輸液,鎮痛,抗菌薬投与が初期診療ではとくに大切である.腹痛が激しい場合には,診断前からacetaminophenの静脈投与を行う.
©Nankodo Co., Ltd., 2016