Japanese
English
症例
肝動脈化学塞栓療法後の経皮的ドレナージ困難な肝壊死・肝膿瘍に肝切除術を行った1例
A case of hepatectomy for liver necrosis with abscess after transarterial chemoembolization
藤原 由美子
1
,
山中 健也
1
,
大澤 悠樹
1
,
市川 直
1
,
梅田 誠
1
,
西躰 隆太
1
Y. Fujiwara
1
,
K. Yamanaka
1
,
Y. Oosawa
1
,
N. Ichikawa
1
,
M. Umeda
1
,
R. Nishitai
1
1兵庫県立尼崎総合医療センター
キーワード:
肝動脈化学塞栓療法
,
肝膿瘍
,
肝切除
Keyword:
肝動脈化学塞栓療法
,
肝膿瘍
,
肝切除
pp.956-960
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_956
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肝細胞癌(hepatocellular carcinoma:HCC)に対する肝動脈化学塞栓療法(transarterial chemoembolization:TACE)後の肝壊死・膿瘍発生はまれな合併症である1).治療は抗菌薬投与,経皮的膿瘍ドレナージが第一選択とされることが多い2).しかし,肝壊死部の膿瘍化がすすまず,経皮的ドレナージでは十分な感染コントロールが行えないと考えられた肝壊死・肝膿瘍に対して早期の肝切除が有効であったと考えられる症例を経験したので報告する.
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