Japanese
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特集 外科手術と感染症
II. 各論
14. 婦人科
1)性感染症に対する手術療法
Surgical treatments for sexually transmitted diseases
福井 淳史
1
,
柴原 浩章
1
A. Fukui
1
,
H. Shibahara
1
1兵庫医科大学産科婦人科
キーワード:
骨盤腹膜炎
,
卵管開口術
,
卵管鏡下卵管形成術
Keyword:
骨盤腹膜炎
,
卵管開口術
,
卵管鏡下卵管形成術
pp.643-648
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_643
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性行為によってクラミジアや淋菌に感染し,腟,子宮頸部,子宮内膜,子宮付属器(卵管・卵巣)と上行性に感染が波及し,腹膜まで炎症が波及すると骨盤腹膜炎となる.腹腔内癒着を引き起こし将来の不妊症につながる可能性があるため,可及的すみやかに治療を行う.保存的治療が行われることが多いが,無効の場合には手術治療が必要となることもある.また骨盤腹膜炎によると思われる卵管性不妊では,妊孕能改善のために手術が行われることもある.
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