特集 骨盤部感染症の画像診断 −迅速な診断と治療のストラテジー−
婦人科領域の一般的な骨盤内炎症性疾患の画像診断
福永 健
1
,
藤井 進也
,
椋田 奈保子
,
井上 千恵
,
柿手 卓
,
大内 泰文
,
田邉 芳雄
,
小川 敏英
1鳥取大学 医学部病態解析医学講座画像診断治療学分野
キーワード:
MRI
,
子宮頸管炎
,
子宮内膜炎
,
骨盤内炎症性疾患
,
卵巣疾患
,
子宮留膿症
,
Douglas窩膿瘍
,
偽嚢胞
,
骨盤膿瘍
,
骨盤腹膜炎
,
腹部CT
,
卵管留膿症
Keyword:
Pelvic Inflammatory Disease
,
Uterine Cervicitis
,
Endometritis
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Ovarian Diseases
,
Pyometra
pp.13-22
発行日 2015年12月25日
Published Date 2015/12/25
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2016089646
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骨盤内炎症性疾患(PID)は子宮や子宮付属器(卵管,卵巣),さらにその周囲の小骨盤内に起こる感染症を総称したものである.通常,子宮頸管からの上行感染により生じ,慢性的な骨盤痛や不妊症,異所性妊娠の原因となるほか,急性腹症として発症する場合もある.臨床所見のみでは診断困難な場合も多く,早期診断・治療に画像診断の果たす役割は大きい.本稿では,本疾患の画像所見や鑑別のポイントを中心に概説する.
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