特集 専攻医のうちにマスターしたい産婦人科の外来・短期滞在手術
婦人科
5.経腟腹腔鏡手術
福井 淳史
1
,
佐伯 信朗
1
,
柴原 浩章
1
A. Fukui
1
,
S. Saeki
1
,
H. Shibahara
1
1兵庫医科大学医学部産科婦人科
pp.407-412
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002115
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経腟腹腔鏡は,経腟的に行う低侵襲の腹腔鏡手技であり,ダグラス窩から腹腔内へ穿刺したスコープで液相下に腹腔内を観察する。主として不妊症症例に対して施行され,静脈麻酔や局所麻酔,あるいは無麻酔で,ダグラス窩への穿刺孔のみ,すなわちまったく腹壁上に傷を残すことなく腹腔内を観察し,卵管性不妊,子宮付属器周囲癒着,子宮内膜症,子宮筋腫などの不妊原因検索を行うことができる。さらには生検,癒着剝離,子宮内膜症などの病変焼灼,多囊胞性卵巣症候群に対する卵巣開孔術も行うことができる。
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