増刊号 産婦人科医のための緊急対応サバイバルブック
Ⅱ. 婦人科編
❶症状・所見からみた疾患鑑別と病態把握《術後急変》
徐々に熱が上がってきたが,どうしたらいい?(発熱)
清野 学
1
1山形大学医学部産婦人科
キーワード:
骨盤腹膜炎
,
骨盤内膿瘍
Keyword:
骨盤腹膜炎
,
骨盤内膿瘍
pp.78-79
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211201
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遭遇しやすい典型ケース
56歳.3経産.子宮頸癌に対して広汎子宮全摘を施行した.術後6日目から37℃後半の発熱を認め,術後8日目には39℃の発熱を認めた.炎症反応の上昇と下腹部痛を認めた.経腟超音波で左骨盤底にエコーフリースペースを認め,同部位に圧痛を認めた.造影CTを撮影したところ,骨盤左側にリンパ囊胞を形成しており,同部位の感染が疑われた(図1).
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