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特集 外科手術と感染症
II. 各論
15. 麻酔科・集中治療
1)麻酔科術前診察で注意する感染症
Infectious diseases to be aware of in the preanesthetic consultation
稲垣 喜三
1
Y. Inagaki
1
1国際医療福祉大学成田病院麻酔・集中治療科
キーワード:
麻酔科術前診察
,
成人感染症
,
小児感染症
Keyword:
麻酔科術前診察
,
成人感染症
,
小児感染症
pp.649-655
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_649
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麻酔科術前診察では,感染症のスクリーニングとして,梅毒やB型肝炎ウイルス,C型肝炎ウイルス,ヒト免疫不全ウイルスの血中抗原量や抗体価を検査し,SARS-CoV-2のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査や抗原検査も一般的になっている.成人では,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌やクロストリジウム・ディフィシル腸炎の感染の発見と予防が,その後の創部感染や院内感染の防止につながる.小児には,年齢によって発症しやすい感染症が存在するので,発疹や上気道症状,呼吸器症状,消化器症状の有無を注意深く診察することが求められる.
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