Japanese
English
特集 消化管癌機能温存手術のすべて
II. 各論
2. 胃
1)噴門側胃切除術・観音開き法(上川法)再建
Proximal gastrectomy with double-flap technique
西﨑 正彦
1
M. Nishizaki
1
1津山中央病院外科
キーワード:
胃上部早期胃癌
,
噴門側胃切除術
,
観音開き法
,
体腔内再建
Keyword:
胃上部早期胃癌
,
噴門側胃切除術
,
観音開き法
,
体腔内再建
pp.33-38
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_33
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
胃上部早期胃癌に対する機能温存手術としての腹腔鏡下噴門側胃切除術は一般的に行われる術式となってきたが,標準とされる再建法はまだ定まっていない.観音開き法(上川法)再建は術後の逆流性食道炎の発症を徹底的に予防するために開発された逆流防止弁形成食道残胃吻合である.残胃前壁に横H型に漿膜筋層フラップを形成し,そこに食道下端を埋め込むことにより機能的・形態的に食道胃接合部が再構築され残胃内容物の逆流を防いでいる.やや煩雑な手縫い吻合であるが,腹腔鏡下体腔内再建が可能である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023