特集 第3次医療法改正はどうなるか
民間中小病院のゆくえ
大腸肛門疾患の診療に専門特化—福岡・福岡高野病院
高野 正博
1
1医療法人社団博修会福岡高野病院
pp.1089-1091
発行日 1993年12月1日
Published Date 1993/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900525
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医療にも浸透している平等と平均化の文化
これまでのところ,我が国の医療制度では,国民は日本中の如何なる病院に受診しても一向に差し支えないことになっている.その中には片や大学附属病院や大総合病院から,中小病院,有床・無床診療所までが含まれている.どの病院を受診するかは,各人の都合や好みによって選択されてきたし,また医療施設側もそれに対応してきた.
規模の小さい方から言うと,例えば診療所には大抵レントゲン透視装置や内視鏡があるし,簡単なリハビリ設備や手術室を備えているところもある.有床診療所においては,当然のことながら入院設備もある.また大学附属病院などの大病院でも,臓器移植など高度の医療を目指す一方で腹痛・感冒などの患者さんも診察する.これらは我が国における平等さ,平均化が医療の世界にも及んでいることを示している.
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