Japanese
English
特集 大腸憩室症の診断と治療
II. 各論
1.大腸憩室出血に対する内視鏡治療の適応と手技
Indications and procedures for endoscopic treatment for colorectal diverticular bleeding
藤森 俊二
1
,
大森 順
2
,
貝瀬 満
2
,
岩切 勝彦
2
S. Fujimori
1
,
J. Omori
2
,
M. Kaise
2
,
K. Iwakiri
2
1日本医科大学千葉北総病院消化器内科/日本医科大学消化器内科学
2日本医科大学消化器内科学
キーワード:
大腸憩室出血
,
内視鏡的止血術
Keyword:
大腸憩室出血
,
内視鏡的止血術
pp.219-225
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_219
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大腸憩室出血の確定診断は内視鏡でstigmata of recent hemorrhage(SRH)を伴う憩室を指摘することであり,SRHを確認したらその出血部に対して内視鏡治療を行うことができる.大腸憩室は筋層のない仮性憩室であり止血手技には穿孔の危険が伴うので注意が必要である.内視鏡止血手技として,エピネフリン局注法,凝固法,クリップ法(直達法・縫縮法),結紮法(バンド結紮術・留置スネア法)が本邦で広く行われている.また,over-the scope clip(OTSC)を用いた方法も報告されている.
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