Japanese
English
臨床経験
S状結腸憩室炎による結腸膀胱瘻14例の検討
Fourteen cases whith colovesical fistula due to diverticulitis of the sigmoid colon
上野 修平
1
,
沢井 博純
1
,
栗本 昌明
1
,
小出 修司
1
,
葛谷 宙正
1
S. Ueno
1
,
H. Sawai
1
,
M. Kurimoto
1
,
S. Koide
1
,
H. Kuzuya
1
1成田記念病院外科
キーワード:
結腸膀胱瘻
,
結腸憩室炎
,
腹腔鏡下手術
Keyword:
結腸膀胱瘻
,
結腸憩室炎
,
腹腔鏡下手術
pp.1379-1385
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1379
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S状結腸憩室炎による結腸膀胱瘻は比較的まれな疾患であるが,食生活の欧米化,社会の高齢化に伴い増加傾向にある1,2).結腸膀胱瘻は保存的加療では改善せず,手術が第一選択となる.従来は開腹法による手術が主流であったが,近年の腹腔鏡下手術の技術向上はめざましく,本疾患に対しても腹腔鏡下手術を安全に施行可能であるとする報告が散見される3~5).当院でも低侵襲性や美容的側面から有用であると考え,2015年から本疾患に対し腹腔鏡下手術を導入している.本稿では,当院で手術治療を行ったS状結腸膀胱瘻症例について患者背景,術前経過,手術成績を解析することで,本疾患に対する術式選択を含めた治療戦略を検討する.
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