Japanese
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特集 炎症性腸疾患治療における外科と内科の接点
9.潰瘍性大腸炎に合併する腺腫,癌の診断と治療
Diagnosis and treatment for colonic adenomas and carcinomas complicated with patients with ulcerative colitis
成松 和幸
1
,
西村 弘之
1
,
冨岡 明
1
,
穂苅 量太
1
K. Narimatsu
1
,
H. Nishimura
1
,
A. Tomioka
1
,
R. Hokari
1
1防衛医科大学校消化器内科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
散発性腫瘍
,
潰瘍性大腸炎関連腫瘍
,
SCENIC国際ステートメント
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
散発性腫瘍
,
潰瘍性大腸炎関連腫瘍
,
SCENIC国際ステートメント
pp.1065-1070
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1065
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潰瘍性大腸炎(UC)患者に大腸腺腫/dysplasia/癌を認めた場合は,病変が散発性(sporadic)腫瘍か潰瘍性大腸炎関連腫瘍(UCAN)かによって治療方針が異なるため,治療前に両者を鑑別することが重要である.散発性腫瘍の治療として内視鏡的粘膜切除術(EMR)や内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)といった内視鏡による局所治療が選択されるようになってきている.しかし,散発性腫瘍とUCANの術前診断は容易でないことも多く,切除検体の病理結果を詳細に検討する必要がある.また,治療後も定期的なフォローアップが必要である.
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