Japanese
English
特集 炎症性腸疾患治療における外科と内科の接点
10.炎症性腸疾患関連癌のサーベイランスと治療
Surveillance and treatment for inflammatory bowel disease-associated cancers
関戸 悠紀
1
,
荻野 崇之
1
,
水島 恒和
2
Y. Sekido
1
,
T. Ogino
1
,
T. Mizushima
2
1大阪大学炎症性腸疾患治療学
2大阪警察病院消化器外科/大阪大学炎症性腸疾患治療学
キーワード:
潰瘍性大腸炎関連癌
,
Crohn病関連癌
,
colitic cancer
,
癌サーベイランス
Keyword:
潰瘍性大腸炎関連癌
,
Crohn病関連癌
,
colitic cancer
,
癌サーベイランス
pp.1071-1077
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1071
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炎症性腸疾患に対する内科的治療の進歩により手術を回避しながら長期に治療を継続できる症例が増加し,これに伴い慢性炎症を背景とした炎症性腸疾患関連癌で手術適応となる症例が増えている.潰瘍性大腸炎では欧米のガイドラインに準じてリスクに応じたサーベイランスがなされ,一定の効果をあげている.Crohn病(Crohn’s disease:CD)では,わが国においては直腸肛門部癌が多いといった特性をふまえ,わが国独自のサーベイランスプログラムの確立がまたれる.
© Nankodo Co., Ltd., 2022